月末フローやらロンフィクやら、大口のポジション調整はいろいろあります。よく円高調整が起きるかもしれないとも言われますが、それらの予想は困難でファンダやテクニカルに沿わない動きが出たりするので注意!というぐらいしかないというのが現実だと思いますが、改めて確認してみましょう。
月末・年度末フローの特徴
月末・年度末フローには主に2つの要素があります。
1.実需筋の決済
・輸出入企業が月末に支払いをまとめて行う際の通貨需要
・日本企業が海外で得た利益を本社に送金する際の円転換(レパトリエーション)
・特に年度末(3月末)には日本企業の決算に向けた円買い需要が発生することがある
2.投機筋のポジション調整(リバランス)
・投資ファンドや金融機関が月末にポートフォリオを調整する動き
・特定の通貨が月中に大きく値上がりした場合、月末にはその通貨を売って元の資産配分に戻す傾向がある。
ロンフィクとは何か
「ロンフィク」とは「ロンドン・フィキシング(London Fixing)」の略で、ロンドン市場において為替レートの基準値(フィキシングレート)を決める時間帯を指します。これは主に実需の決済や金融商品の基準価格に用いられるもので、日本時間では夏時間で24時頃、冬時間では25時頃にあたります。
この時間帯には、グローバルな機関投資家やファンドなどがポジション調整を行うことが多く、大きな取引が集中します。そのため、短時間で大きな値動きが発生することがあります。
方向性の予測は難しい理由
月末フローの方向性を正確に予測することが難しい理由はいくつかあります。
・実需とリバランスが相反する方向に働くことがある
・企業ごとに異なる決済ニーズがある(輸出企業のドル売り vs 輸入企業のドル買い)
・海外での損失補填や海外企業買収などの特殊要因が突発的に発生する可能性
・投機筋の動きが市場全体をより多く占めるため、実需の影響が相対的に小さい
・以下のような動きが観察されることがあります。
- 急激なスパイク(上下に一瞬で動く)
- 前後での「だまし」的な動き
- 直前とは逆方向に急変するケース
そのため、月末フロー、ロンフィクの時間帯は経験豊富なトレーダーでさえも慎重になる場面です。
月末フローへの対応アプローチ
完全に予測することは難しいですが、以下のアプローチが考えられます
1.過去のパターン分析
・3月は全体的に円安になりやすい傾向があるというデータもある
・特定の日付(7日・27日の円高、24日・26日の円安など)に注目する方法もある
・過去の傾向で重なるならそれにむけてポジションを取る
2.当月の相場動向からの推測
・当月にドル高が進んだ場合、月末にはリバランスでドル売りが出やすい
・2023年2月のように「ドル高・円安・豪ドル安」のトレンドがあった月は、月末に「ドル売り・円買い・豪ドル買い」のリバランスフローが出やすかった
3.重要な時間帯に注目
・東京仲値(9:55頃)
・ロンドンフィキシング(夏時間で24時頃、冬時間では25時頃)
これらの時間帯は値動きが荒くなりやすい
まとめと打てる手
直前での無理なエントリーは避ける
特に月末や四半期末では、方向感のない荒い値動きになりがちです。無理に流れに乗ろうとせず、一時的に静観するのも有効です。
ポジションサイズの調整(すでに持っているポジションのリスク管理を強化する)
損切りや利益確定のラインをあらかじめ明確にしておき、急変動でも感情的な判断を避けることが重要です。
値動きの後にチャンスがある場合も
月末フロー、ロンフィクの影響で大きく振れた後は、その反動で元に戻る(いわゆる「フィキシング明けの反転」)ケースもあります。あえてそのタイミングを狙うという戦略もありますが、事前に準備とシナリオを立てておく必要があります。
皆様の利益を願っております。
DAKURA